「・・・・・そうですか。 じゃあ、昨日の詳細なんですが・・・・」 「あ、お茶入れますから奥行きましょう」 話出そうとした葉山を、パーテーションで区切られて簡易的に作られた応接ルームに促した。 編集長のデスクの前を通り過ぎようとした時 名波さんが、物凄い顔で葉山さんを睨みつけていることに気付いた。 そんな名波さんに、葉山さんが苦しそうな表情をしながら『ペコ』と頭を下げた。 お互い言葉は交わさない。 この2人の間にもまた、何かがある。