お屋敷に入ると、以前とは違う部屋に通された。
長い廊下を歩いていると、体にビシビシと感じる何か。
なに?なんかさっきから……。
すると突然通りかかった襖が開いて、数人の男の人が顔を出した。
「何でそいつがいるの?」
その中の1人が言って、怪訝そうに眉を潜めた。
え、あたしの事?
そう思うのは当たり前。だって恒例の親戚の集まりに、いきなり見ず知らずの人間が紛れ込んでるんだもん。
でも、ごめんなさい。
あたし自身も、どうしてこんな事になってるのか……。
肩身を小さくさせた時、三人のうち、また別の人が口を開いた。
「廉次さん、青いのがいるなんて、聞いてないよ」
「……?」
え?



