「はーい。それじゃあ休みの間も、秩序ある生活を送るように。んじゃかいさーん!」


なんだか間の抜けた挨拶だな……。

担任はそう言ってさっさと教室を出て行った。


このクラスとも、今日でお別れ。


春からは2年生になるし、クラス替えがあるから、みんなバラバラになる。

そう思うと寂しい気もしたけど、それでもみんな明日からの休みに夢中だった。




「真子ちゃん、ね、帰りにお茶して帰らない?」


見上げると、すっかり帰り支度をした爽子が、ニコニコと立っていて。
すぐに後ろから松田君も顔を出した。


「藍原も、行くだろ?」





……。


って、なんか微妙なんですけど!
結局4人で駅前のオシャレなカフェに来てしまった、あたし。

丸いテーブルに座って、なぜか落ち着かずソワソワ。


「あ、これ美味しそうっ。ね、ほら真子ちゃん見て?たっぷりベリーのパンケーキだって」

「え?あ、うん……ほんとだね」


て、あたしめちゃくちゃ不自然?
だけど爽子ごめん、あたし今すっごく気になってる事があって!

だからそっちに気が散っちゃって……。