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「…………………」



小鳥の囀りが聞こえる、肌寒い冬の朝。

目が覚めたら、枕元にプレゼントが……って、それはクリスマスだよね?

枕元じゃなくて、足元に転がってるそれをジッと凝視する。


えーっと、まるで猫みたいに小さく丸まって眠る、男の子が……いるような気がする。

淡い空色の髪の毛が、フワフワと揺れて艶やかな肌は、ほんのりピンク色だ。
長い睫毛。スッと通った鼻筋。
キレイ……。


ああこれ、夢か……。
昨日遅くにあんな事言ってたから、きっとこんな夢見るんだ。


気持ち良さそうな寝息まで聞こえてきて、あたしはふーっと深くため息をついてたった今剥いだばかりの布団をもう一度たぐりよせた。



「……」


……って!
違う違うっ!

ガバリと布団をはねて、ズササーっとベッドのすみへ飛び退く。

そこにはやっぱり寝顔があって。
本物?

だ、だ、だ……


「誰だぁぁぁぁ……っ」