「廉次、カナト、黙らないか。まだ終わってないヤツもいるんだ。さっさと終わらせて、そして帰るぞ」
ワイシャツのボタンを留めながら、総司朗さんが言い放つ。
それで、ふたりとも静かになってしまった。
総司朗さんって、なぜかすごい威圧感……。
カナト君とはまた違ったオーラがあるな……。
「では、次は鳥」
鳥……、鳥は誰かな、あ、ナギさんかな。
正宗さんの前に歩み出た小柄な人影。
その子を、ナギさんだとばかり思っていた。
でも……。
長い髪……、ふわりと結い上げられた……三つ編み?
え……うそ、そんな……!!!
「さ、爽子っ」



