やっぱり、なぜかおじいさんの家は落ち着く。

開け放した窓から入る風がとても心地よかった。


「これ、昨日只野さんが忘れていったものかな?」

差し出されたのはまぎれもない、私の電子辞書。

「ありがとうございます!」

と言って受け取った。




そして沈黙。


もとはと言えばおじいさんが寄ってけって言ったのに〜!

などと思いつつ、少し気まずかったので話題を探した。


そういえばおじいさんって結婚とかしてないのかな?

奥さんを見たことがないけど。