花言葉

わたしは夏休みの宿題を持って図書館に出かけ、いつもの場所に座ろうとした。



が、わたしの指定席に座っているヤツがいた。


…まあそれが結城なんだけど。


(あんま見ない顔だなー…)


大体いつも図書館に居るメンツは決まっていて、なんとなく座る場所もお互いに了解していた。


(まあたまにはこーゆーこともあるかあ。でも今日席空いてないしなあ…。帰ろうかなあ…)

といつもの癖で1人でぶつぶつ考えていると、
本を読んでいたヤツはこちらに顔を向けた。

わたしも自分がじっとヤツを見ていたことに気が付いて、あわてた。