まっすぐに君を想うの。

中西くんが。

帰ってなかったんだ。
荷物がなかったからてっきり…。

窓から差し込む光で、彼の茶髪が柔らかく光っている。

笑顔でプリントを差し出す彼。
私はいつのまにか中西くんを見てポーッとしていた。
不思議そうに私の顔を覗き込む中西くん。

彼の表情にはっと我に帰った私はその手からプリントを受け取り、ありがと、と一言言って足早に職員室に向かった。

なぜ、急ぎ足になってるの?
なんでこんなに脈が速いの?

なんで…顔が熱いの?

中西くんがプリントを拾って渡してくれただけじゃない。
それだけ…。

“中西くん”

頭の中でリピートされるその名前。

はい!?意味わかんない!
相手は初対面。
会話もまともにしたことない。
わけがわからない。。。

先生にプリントと日誌を渡すと、走って教室へ戻り、鞄をつかんだ。

クシャッ…

紙が潰れるような音。

そっと手元をみると…

一枚の付箋。