「ど、どうして優希くんがここに?」

あまりに突然の出来事に目を丸くしている私とは裏腹に、にっこりとこちらをみている彼。


「お前の母さんから伝言預かって来た。今日は帰りが夜中になるってさ。で、お前に一人にしておくのが心配だから一緒にいてくれって、鍵も。」



全く…いつまでも子供扱いなんだから……って!

年頃の男の子と二人にしておく方が心配じゃない!?

まあ、優希くんは確かにそういうのとは正反対なタイプだけどさ…。


ん?
ってことは今この家にいるのは私と彼の二人だけ……



う、うわわわわっっっ!!!!

ど、どうしよう!!!


なんか急に緊張してきちゃったよ!



もう……ママのばか………



「あのさ」

彼が口を開いた。