自分の部屋に入った私は、彼からもらった付箋を見つめていた。

私の頭の中で彼の言葉がフラッシュバックする。

『悩み事があったらいつでもメールしていいから』

第一印象的に、無口で、他人と関わるのが苦手なタイプに見えたけど…

そんな彼の実は友人思いな一面にもいつのまにか惹かれていた私。


私は、緊張したけど、勇気を出して彼にメールしてみることにした。

1年の頃の崩壊寸前のクラス、2年になってからの不安…

ひとつひとつ、今まで誰にも言えなかった心の声を綴っていく。

そして…

彼への感謝の気持ちも。


私は、小さい頃から、たいせつな人への思いは隠さずその人に伝えてきた。

彼にも伝えたかった。
初めて私の心の奥を理解してくれた人。
初めて、こんな感情を教えてくれた人。