【コンビニ人間】

これも凄いの読んじゃった感でした。

芥川賞とったお話かな。
村田沙耶香さんの本。
村田さんの本は他に一冊読んだはず。

普通って何だろうって感じたり
適材適所って言葉を思い出したり

子供の頃から普通とは違う感性を持った主人公が、普通を装い世間に馴染み、コンビニでバイトする事で社会に溶け込み自分の生きがいを感じているお話。
コンビニでずっとバイトしているのが幸せだと思うけど、周りはそうは思ってくれない。
人並みに恋をするのが普通
バイトじゃなくて働く気持ちを持つのが普通
普通って何だろう
どうしてこのままじゃダメなんだろう。
コンビニの流れになって
ほどんどコンビニの一部になってる自分が生きがいなんだけど、それは普通じゃないらしい。
最低な男と知り合い
一緒に暮らし始めたら
やっと恋人ができたのねって、周りが驚き喜び祝福する。
これが普通なのかと彼女は知るけど、それを客観的に読んでいると何か違う。

これで子供でも作ったら、もっと人間らしくなって普通になれるのかな……って思い、その男の義妹から借金の催促の電話がかかってきた時、それを相談すると
『無職の男とバイトの女が子供を作る?ふざけんなボケ。お前らの遺伝子は次の世代に残すな!』的な事を言われて『あぁそうか』って納得する。

この義妹が一番正しい。そう思った。
普通に合わせようとして
無理な事ばかりしている主人公。
重くて辛い話のような気がするけれど、どこか客観的で飄々としていて目が離せなかった。

でもやっぱり
読み終わるとお腹いっぱいになった(笑)
面白かったけど^^