「ちょっと、そんな急に、」 「敵か………?」 いきなり真剣な顔になったかと思えば、そんなことを言い出した。 「敵ぃ?」 「誰か、あやかの命を狙っているやつがいるのか?」 どうやらさっきの私の言葉を間に受けたようで、眉間に皺を寄せてズイッと私に寄ってくる。 「いや、あれは、」 「誰だ?スナイパーか?他校のスパイか?」