そんな私達を男子は好奇の目で、女子は明らかに嫉妬心剥き出しの表情で見てくる。 「ちょっと!どういうつもり!?」 廊下をズンズンと進みながら竹下絢斗にそう問いかけると、 「え?何が?」 なんてぬかしやがった。 「え?何が?じゃないわよ!!お陰で悪目立ちしすぎて、私女子に刺されたらどうすんの!?」 そう言うと、ピタッと止まった竹下絢斗。 「う、わっ」 竹下絢斗を引っ張って先を歩いていた私は、後ろに引き戻される。