「ったく、5点満点ならまだしも、50点満点の小テストだぞ?お前らそんなに英語が嫌いなのか?」
「「大嫌いです」」
二人して声を揃えて言えば、がっくりと項垂れるニッシー。
「矢野、あとは任せた」
ニッシーはポンッとはるかの肩を叩いて言った。
「職務放棄ですか、先生。そんなの許されませんよ。そしてあたしにはこの二人手に負えません」
ピシャリと言い放つはるか。
そしてさらに項垂れるニッシー。
「俺ぁお前らのせいで十円ハゲができそうだよ」
どこか遠くを見つめるニッシーに少しの罪悪感。
うーん、コツがあればね、コツが。

