隣は絢斗、はるかの隣が龍平と、なんとも小細工をしたように席が近くなったが、決してそのようなことはしていない。 ほんとにたまたまなってしまったのだ。 「そういえばさ、今日の三時間目の英語小テストあるって言ってたけど、」 「小テスト!?」 はるかが後ろを向いて言った言葉に、あたしは素早く反応した。 「昨日英語の時間に言ってたじゃん。中間考査も近いから、テスト範囲から出題するって」 呆れた表情でそう言うはるか。