はぁ、とため息をつき教室へと足を向けた。 「待って、愛しのマイハn」 「それ以上言うと口ん中龍平の鼻水付きティッシュ突っ込んでガムテープで止める」 先ほどカバンで殴られダメージを受けていたのか、床に這いつくばりながらあたしに手を伸ばす絢斗を、冷たい目で見下ろした。 すると、 「え、待って。なんで龍平の鼻水付きティッシュ持ってんの?え、あやかそういう趣味があったの?」 本気で疑うような顔をして、絢斗はあたしを見上げた。