私は、ある田舎町の一般家庭に長女として産まれた。

父、母、そして弟の4人家族。

父は普段は優しくて、子煩悩な働き者のいい父親でしたが、お酒を飲んだり、虫の居所が悪いと、キレて暴力を振るう人でした。

キレる理由は、本当に私達兄弟が悪い事をした時もありましたが、
全く分からない時も多々あった。

それでも幼い頃は、機嫌のいい時は遊んでくれる優しい父が大好きで、いつも回べったりでしたが、
小学生、中学生と成長していくにつれて、いつキレるかわからない時限爆弾のような父に、恐怖と嫌悪感を感じていました。

キレた時の父の口癖はこうでした。

「おまえら、誰のお金で生活してると思ってるんだ。」

そう言いながら、殴られたり、蹴られたり、階段を背中がずりむけになるまで引きずり降ろされたり、裸足で家の外に放り出されたり。

幼い私たち兄弟にはかなりの恐怖だった。