ナイショの彼氏


「薬を飲んだことを言わないで辛い思いをするのは奏、椿なんだよ。俺はずっと言ってきた。薬を飲んだら連絡してって。何回言ってもわかってくれない。じゃあ、もう俺なんていらないよな。自分たちで対処できるんだろ。もういいよ」

パパは自分の部屋に入って行った。

「ごめんなさい…ハアハア…ゴホゴホ…」

「母さんゆっくり呼吸して」

ママには大河がついてる。

「ゴホゴホ…ヒュー…」

苦しい。ごめんなさい。パパ。

「椿、大丈夫だから、落ち着こうか」

私とママはドンドン発作が激しくなった。


「父さん。早く来て」

大河がパパを呼ぶ。