パパはママをソファーに座らせて、体温計を手渡す。
「熱計って」
「嫌…。私は大丈夫。」
「そんな顔色で言っても説得力内から。とりあえず熱計って」
パパは体温計をママの脇に入れた。
その間にパパはママの薬をチェックする。
私はその瞬間にばれちゃったって思った。
「奏、薬いつ飲んだの?俺、何回言たっけ?飲んだ時は連絡してって。何回言ったらわかるの?」
「ごめんなさい」
ママはしんどそうだった。
「ごめんなさい、パパ。ママは今日私が帰ってきたときに軽い発作が起きて、薬飲んだの。私がパパには秘密にするからって言ったの。ママが悪いんじゃないから」
私はママをかばうように入って行った。

