数年前、図書館で、「天才柳沢教授の生活ベスト盤」というマンガ文庫を三冊借りて、読んだ。


泣いた。


ええ話や!めっちゃええ話や!


久しぶりにあったかい涙を流して、心が洗われた。いとスッキリ。


Y大経済学部教授、柳沢良則のささやかな日常を描いたこのマンガ。
深く、やさしく、あったかい。
黒柳徹子さんの傑作「窓際のトットちゃん」になぜか読み心地が近い気がした。


主人公の柳沢教授は、とにかくクソ真面目なおじさん。彼は、ロッカーやパンクス、俳優、ニート、ひきこもり、援助交際の女子高生、家族、幼児から大人、老若男女、いいひとにも嫌なひとにも、クソ真面目に向かいあい、いろいろと話をし、そして人間というものを学んでゆく。その学びが、本当にクソ真面目で固いんだけど、優しくて素敵!かっこいい!