さて、このハリウッド版ゴジラだが、前回のなんかマグロ喰ってたやつとは違って、きちんとゴジラであった。多少太り気味なデザインではあるが、それがかえって怪獣のとてつもない重量感を感じさせていて素敵だった。
それに、なんといっても、怖い。
登場シーンの怪獣の見せ方、魅せ方がどれも物凄くて、観客に圧倒的な絶望感を与えてくれる。
そして、でかい。
今回のゴジラは、史上最大、108メートル。本当に、アホみたいにでかい。怪獣が暴れるシーンの構図の、ひとつひとつが素晴らしい。破壊されてゆく街の風景と対比が、上手くゴジラのとんでもない巨大さを実感させ、これもまた見るひとを絶望に突き落とす。


いやあ、滅茶苦茶滅茶苦茶面白かった。


途中、尿意に襲われながらも、我慢して鑑賞していたのだが、後半のとあるシーンで、喜びのあまりに、思わずいい年して、オシッコを漏らしそうになってしまった。
そのシーンを見て、「そうだよ!ゴジラはこうなんだよ!」と心の中で叫びながら、拳を握りしめてしまった。


前作のトカゲ映画とは違って、日本人が見たいゴジラ映画を、ハリウッドの技術で作ってくれた、という本当に素敵過ぎる出来映え。人間ドラマの部分とかは、ああ、ハリウッドだな、って感じだけど、そんなに気にならない。というか、ゴジラのインパクトがあまりにも凄すぎて、人間ドラマの印象が・・・・・・無い。(出だしのあたりは、かなりぐっときたけど)


この映画は、間違いなく、「怪獣映画」というものの可能性、レベルをぐんっとあげてみせた。