果たして、どのような作戦なのか?
本書の内容から引用しよう。


「首領ビッグシャドウと参謀ザダムの展望は、次のとおりである。
みかんを買い占めて品薄にすれば、子どもたちはみかんを奪い合い、友達を憎み、他人を信用せず、自分のことしか考えなくなる。そういう子どもたちが成人すれば、争いだらけの世の中となり、世界は滅びる……のだという。」


………………………。


うわあ、すごいね、みかんってっ。利用すれば世界が滅ぼせるんだってっ。日本政府は愛媛県の農業にもっと予算をかけるべきだねっ(棒読み)。


いやはや、作者の科学的考証から浮かびあがるトンデモ結論よりも、ぼくには題材となった昭和の特撮・アニメの素敵なエピソードの方に夢中になってしまった。野菜は料理するよりも、生のまま食べたほうが美味いと気付いたような気分(ちがうか?)。