そしてこの作品をきっかけに、彼女は見事に化けたのだ。
「B級ホラー女優」としてっ!


「エコエコアザラク」で、入浴中に頭から汚物をかぶった。


「怪談釘狂い」で、顔面に釘を打たれた。


グラビアの仕事がきたっ!「CanCan」とかの女性誌モデルではなく、マニア向け映画雑誌「映画秘宝」だった……。


ホラー以外だと、松尾スズキ監督「恋の門」では、「変なカップル(女)」という役をやっていた。


ゲームの仕事がきたっ!シンプルシリーズの「ザ・呪いのゲーム」だった。


しかし数年前、そんな彼女も、ついにメジャー作品の出演をはたしたのであるっ!


京極夏彦原作「姑獲鳥の夏の夏」!ベストセラー小説の実写化映画作品!


チョイ役だろうけどかまわないっ!一瞬でもいいっ!彼女のまともな演技を見せてくれっ!


心から願いながら、ぼくは「姑獲鳥の夏」を見ました。


ストーリーが展開し、やがて後半、三輪ひとみさんが登場しました。




死体役でした。
死体役でした。
死体役でした。




一瞬たりとも演技することなく、彼女は白眼を剥いて、畳の上に倒れていました。


それでも、ぼくは三輪ひとみさんが大好きです!
頑張ってください!