児童書でもライトノベルでもそうだが、最近の挿絵はどれもこれも主人公が美形である。主人公がヘタレという作品でも、結構顔が整ってたりする。脇毛とか無さそうなヤツばかりだ。


そのイラストのせいで、感情移入が削がれることが何度かあった。


いや、別にいいんだけどさ、美形でも。でも、あんまり度が過ぎると、やっぱり嘘臭く感じてしまう。


ぼくが小説を書きはじめたのは、小学五年生の頃。ズッコケ三人組の真似をしたものだった。


ズッコケ三人組を読まなかったら、ぼくは小説を書かなかったんじゃないかと思う。


シリーズの中でも、ぼくのベストは、「花のズッコケ児童会長選挙」。


運動会や文化祭ではなく、児童会長選挙といった小学生のイベントの中ではマイナーなものを題材にし、なおかつ胸がしんとなる人間ドラマに仕上げてあるのが見事だった。


いまでも、「ズッコケ中年三人組」として、シリーズは続いている。




ぼくは、ズッコケ三人組が大好きです。