無理矢理お姫様

「ほら、行くぞ」

進もうとするおうじにうごかない私



「私、おうじに迷惑かけてばっかだ。西山くんのチョコも。今日のことも。…昨日も、わがままだった」


また涙腺が崩壊しかける

バカだなぁ、私。


…でも、それでも。


「それでもおうじのことが好きなんだよぉぉぉー…独り占めしたいよぉおー」

ポロポロと流れる涙と私の気持ち。


…ん?てか今だいぶ恥ずかしいこと言って…



「そっか、そうかそうですかー…独り占めしたいんですか」

目の前にニヤニヤするおうじ



「うっ…ちが…!」

「…違うの?」


真剣に見つめられて黙り込む



「…俺は、ひよのこと独り占めしたいよ?」