無理矢理お姫様

「勝手にしろ」



ズキンと胸に深く矢が刺さる

分かっていたことなのに思わずうつむく



…もう、嫌われちゃったのかな?

目に涙が溜まりきり、



「私だって横田さん嫌いだもん!おうじが取られちゃいそうで怖いもん!!

…おうじの…分からずやぁぁ!!」


何も考えずに廊下を走り出す。




……………言っちゃったぁぁぁああ!!

曲がり角を曲がりきり思わず顔を覆い座り込んだ

もう…帰ろ


とぼとぼと昇降口れと向かっていると

「ひーめちゃん」


「…水野さん……うぅー」


水野さんを見た瞬間抑えてた涙が溢れ出た

「はい、はい」


頭の上で大きい手が優しく動いた