溺愛協奏曲

着替えた服は真っ白な清楚系のフリルのついたワンピース



普段のあたしなら絶対着ないような服




「はあ・・・・サイズぴったり!これって誰の趣味?」




そんなことを一瞬思いながらワンピース姿の自分を見つめた



「おい莉子!送ってくからそろそろ行くぞ」




「あ・・・・・うん」





部屋のドアを開けて呟く蓮が一瞬目を見開いた



・・・・え?そんなに変かな?




「に・・・似合わないよね?誰が用意してくれたのかな?」



「そんなことねえ、似合ってるよ・・・」




蓮は頭を掻きながら黙ってあたしの手を取り歩き出した



ん・・・・?蓮ってば顔が赤いような・・・




あたしの気のせいかな?そんなことを思っているといつの間にか



玄関を抜け駐車場に停めてあるバイクに近づく




ヘルメットを手にするとあたしの頭にかぶせてぽんと軽く叩いた



「やばい・・・・スカートか・・・」




蓮はそう呟くと自分の着ていたジャケットを脱ぎあたしの腰に巻いてくれた