溺愛協奏曲

啄んだようなキスを繰り返すと息が続かないのか何か言いたげに莉子が口を開いた



それを見逃すはずはなく舌先を絡め取るように莉子の舌を絡め取った




重ねた唇から洩れる莉子の甘い嬌声に理性が吹っ飛びそうになる




「あっ・・・・ふっ・・・・んっ」



莉子の可愛い声が耳元に木霊する



莉子の柔らかな唇を堪能したまま声を聴く



この声も・・・・




潤んだ瞳も、柔らかな華奢なこの身体もすべて俺のもんだ




このままベットに行ってしまおうか?




・・・・ってか我慢できねえ



って思ったのを打ち消すかのように部屋をノックする音



かまわず唇を重ねていると莉子が俺の胸を弱弱しく叩く



くそっ・・・なんなんだよ




あまりにしつこいので仕方なく重ねた唇を離した



「れ・・・蓮」




上目遣いに見つめる瞳は潤んでいてそれだけで破壊力充分



色っぽすぎて誰にもみせたくねえ




独占欲まるだしの俺はノック音が響くドアへと向かう



莉子を誰にも見せたくなくて不機嫌全開でドアを開けた



部屋の前には拓巳がいて、主役が居なくちゃ始まんねえと抜かしやがる



親父が切れそうだとかなんとか・・・・



軽く舌打ちをすると拓巳は早く来いと逃げるように去っていく



あいつは機嫌が悪い俺が相当怖いらしい



部屋へ戻ると莉子を抱っこしたままパーティ会場へと急いだ