溺愛協奏曲

「なんだよ、誰も俺の部屋に近づくなって言っただろうが」




「でも、主役が居なくちゃ始まんないし、お取込み中のとこ悪いけど

蓮の親父さんとか待ちくたびれてキレそうなんだよ!だから・・・


早く来てよ!」



そう一言二言言葉を交わすと拓巳くんは逃げるように行ってしまった



部屋に入ってくる蓮は不機嫌全開




でもベットに座るあたしを見るなりにやりと笑ったかと思うと耳元で囁く



「そんな上目遣いで潤んだ瞳で見つめられると俺の理性も限界なんだけど・・・・


ってか、物足りなそうな顔してんなよ、あとでゆっくり可愛がってやるから


いい子にしてろ、ぼーっとしてないでほら行くぞ」



か・・・可愛がるって・・・物足りなそうってなに?



そんなんじゃないし・・・・!!



色気ダダ漏れな蓮に翻弄され部屋からでたあたしはいつの間にか姫抱っこされ




廊下を歩いている状態・・・・い・・いつの間に?



「蓮、歩けるから下ろして!一人で歩けるから」




「あ?お前病み上がりだろ、無理すんな」



「え・・・あ・・・重いし、しんどいでしょだから・・ね」



「全然軽いし・・・おまえもっと太れ」



・・・・と再び感じる唇の感触とリップ音



顔が蒸気して赤くなるあたしを見て笑う蓮




「顔、真っ赤だし・・・・可愛いな莉子は」



すっかり翻弄されっぱなしのあたしは姫抱っこされたままパーティ会場へと入って行った




この時ほど恥ずかしいって思ったのは後にも先にもないかも・・・・



そう感じるくらい恥ずかしくて思わず蓮を睨んだ