溺愛協奏曲

あたしが胸を押しているのに気付いているはずなのに



重ねた唇は熱を帯びたかのようになり蓮は離そうとはしない




啄んだようなキスのあと唇からは吐息が漏れる




「あっ・・・・ふ・・・ん」




自分のものとは思いもしない声に驚きと恥ずかしさが交差した




いつの間にか抱き合ったままのあたし達は再びのノック音に我に返る




「れ・・・蓮」




聞こえているのかいないのか蓮はあたしの首筋に顔を埋めると軽いリップ音を鳴らす




すると、ドアを叩く大きな音が聞こえてきた




叩く音はだんだん大きくなりとうとう蓮は向かい合わせにしていたあたしを



そっと下ろし不機嫌そうに舌打ちをするとドアに向かった




「おーい、蓮  莉子ちゃん!主役が居ないとパーティ始まんないよ


二人でいちゃいちゃしてないで早く出てきてよ~みんな待ちくたびれちゃってるよ~」




部屋の外からは拓巳くんの声が響く



っていうか・・・・いちゃいちゃって・・・



拓巳くんのその言葉に反応して思わず赤くなる



見られてないとは解っているけどさっきまでのあんなことやこんなことを思い出し



あたしの顔は再び熱を帯び手でしきりに扇いでいた