溺愛協奏曲

「別れない・・・・」




「あ?今なんて言った?」





「別れないって言ったの!なんであなたたちにそんなこと言われなくちゃいけないの?


蓮はあたしにとってとっても大事なひとであたしは心の底から惚れてんの!


ふさわしいとかふさわしくないとかあんたたちが決めるべきことじゃない!



ってか・・・・ふさわしくないのはあんたたちのほうじゃない」




「言わせておけば・・・・この女」




「蓮があなたたちをあっさり切ったのは蓮に気持ちがなかったから・・・・


そんなこともわかんないなんて・・」



あたしの言葉にぶちきれたのか女はバケツに手をかけた




頭に水を掛けられる!




そう思った瞬間誰かがあたしの目の前に庇うように立ちはだかる




暖かい胸に抱きしめられているけれど頭の先から足の先まで水浸し





「莉子、大丈夫か?」




気が付けば目の前には蓮が居て・・・・・




慌てふためくふたりの女を睨みつけるライオンがそこに居た