ゴール地点には王子様姿の蛍が立っていた。 「え? なんで蛍がいんの? なんで王子様なの?」 「俺は奈月の王子ですから」 蛍王子が優しく笑う。 「ほ....蛍は私の王子様じゃない!!」 「そうでしょうか?」 蛍が私の手をつかむ。 ____ドキッ