その2日の夏休みも特に何かをするわけでもなく、家でゴロゴロしていた。

今日は始業式。
久しぶりに制服を着て、家を出る。

朝こんなに早く起きたの久しぶりだから身体がだるい…
徒歩5分の駅までの道のりが長く感じる…

すると、後ろから駆け足で誰かがやってくる音がした。

「みちるーーーー!!」

来た…

大声で私の名前をよんで隣にやってきたのは隣の家の子の竹原修也。
幼馴染で、ほんと赤ちゃんのころからずっと一緒。

「竹原…、うっさい。」

「えーだって、みちるのこと久しぶりにみたしー、なんか嬉しくって」

栗色の髪の毛をやたらふわふわさせて竹原は笑った。

「ってかいいかげん名前で呼んでよ!修也ーって」
「はぁ?なんで?」
「だって俺ら幼馴染だぜ?名前で呼んでたほうが仲良さそうじゃん!」
「別に幼馴染だからって名前で呼ぶ必要ないでしょ」
「えーーー、じゃあ俺もみちるのこと苅原(かりはら)ってよんでいいの?」
「別にいいですよ。」
「なにそれひどっ!あっ…でもそのほうが、苅原竹原でハラハラコンビみたいな?!そっちでもいいね!」
「えっ、それやだ。」
「…結構いいと思ったのに…じゃ、じゃあみちるもちゃんと、修也って呼んで?」



彼の見上げるとまた満面の笑、
こっちが照れるくらい

「…そのうちね、」


私はそっけなく返すと、竹原は嬉しそうにスキップしだした。