綾瀬取り扱い説明書

「あ、あの。」



後ろから透き通った声

『…?』

「…これ、良かったら使って
私、家結構近いから」

そう言って差し出されたのは
緋色の水玉模様の傘



『え、、ちょ、待っ…』


彼女は颯爽と豪雨の中を走り出した