「うゎ、だりー。中2になって何でこんなに宿題多いんだよー。」

夏休みももう後半。全く進んでない宿題。
ヤバいと焦る反面、やっぱり部活一直線な中学2年生。
石原愛蜜。

北町第一中学校。2年E組。
吹奏楽部でパーカッションをやっている。
『あみ』なんて名前はすごくメジャー。
探せばその辺にいくらでもいると思う。
でも『愛蜜』は珍しいと思う。
現に珍しいのだ。


「はぁ。こんな事になるなら夏休みの宿題もっと早くやってればよかったぁー」

いわゆる典型的なパターンである。

「だから言ったのにー。あみみんはそーゆうとこダメだなー。」