******************

カランカラン♪

店内に軽快な音が響いた。


『あ、雫ちゃんじゃん!ほら、瞭くんがいるよー?』

あたしが店内に入ってすぐ声をかけてきたこの人は……

『瞭くん……』

なんとなく、いつもならいらっと来てしまう瞭くんの軽いノリも今は凄く落ち着くんだ。

『…雫ちゃん…?』



『瞭くーん?誰が来たのー?!』
奥で聞こえる美沙姉の声。

『………あー、雫ちゃんなんすけど、気分悪そーなんでオレが
 付き添ってまーす。』

美沙姉に返事する瞭くん

『……え?』

『まかせたわよー』
だいぶ忙しいのか、それ以上は追求してこない美沙姉