「…普通に遅刻してんですけど」



「あは、ごめんね?」



普通に30分かかっていた



「10分くらいで着くって言うから一緒に来たのに!!」



「まさか信じるとは思わなくてさー、君何でも信じるよね」



校門には人が誰もいなかった



「はぁー…じゃあね、教室行くから」



「一応俺先輩だかんな?」



頭に腕を置かれ、手をどけようと頭を振った



「はは、可愛い」



「…っ」



はにかみながら言う氷影に胸が苦しくなった



普通の高校生だったら…



「ってこうしてる間にも教室着いちゃったね」



「何で一年の教室来てんの」



時刻は8時40分、HRが終わった頃だった



「ん、じゃあね?」



「ふん」



「可愛いな」



「うるさい!早く行けよ!」



「俺先輩。君後輩。」



「!!」



「ツンデレツンデレー」



もう…いいや疲れた…



「ばいばーい」



無視して教室に入る



皆の視線が集まる



遅刻ってこんなに注目されるものなの?



「ねぇねぇさっきの彼氏!?」



一人の女子が話しかけてきた



「ち…違います!」



「顔赤くしちゃって可愛いなー名前は?」



「香々美です…」



「香々美ね、よろしくねー私は真樹!」



「よ…よろしく…」



2次元じみた黒髪ツインテールの真樹が話しかけてきた



何でこんな注目されてるんだ?



「香々美達の可愛い言い争いめっちゃ響いてたから」



「ー!?」