「はぁー、あ、パンありがとうございました」



「いえいえー」



氷影から貰ったパンを平らげ帰る支度をする



「あれ、帰っちゃうの?」



「当たり前じゃない…」



氷影はニヤリとして言った



「今日ヘッドフォン買いにいこ」



まじすか…



「まぁ帰っちゃうんならまた今度にするか…」



「…、」



「なにその上目遣い意図的な?」



「あんたの背が高いんだよ!!」



「あんた?俺、先輩だよ?君より早く産まれたんだよ?」



そういや吸血鬼のクオーターって人間と年齢進行は同じなんだろうか…



「で、帰るの?」



「…帰りません」



「いちゃつく?」



「しませ…」



言いかけたところで氷影に指で頬を挟まれた