「おちついたか?」

「うん、ありがとう」

あれからしゅんは、なにも言わずにずっとわたしを抱きしめてくれた

「おまえ、なんかきゅうに女々しくなったな」

「もともとおんなですー」

「なんかあったのか?」

え?言えるわけないよ、わたしは、汚れてるんだから

「ううん、なんにもない」

作り笑いだけど笑う

「嘘つけバーか、なんか悩んでるんだろ」

「だめだよ聞いたら絶対、嫌うよわたしのこときたないとおもうよ」

だってあれだけのことをされたのだから

「ないよ、それはない、ぜったいにね」

そんなに優しくしないでよ、せっかくふさいだ傷口なんだ、でも、話したい、誰かに伝えたい

「あのね」

わたしは、中学2ねん生のときに、総務委員というのをやっていた
毎日残されて、怒られて、規則に厳しいからみんなからも嫌われて、なんでそんな仕事したの?って思うでしょ