「ということでケータイ、ん?」

ぼーっとしたままケータイを渡す

カチカチぴっ

「よしっ、じゃあよろしくね」

ええええ?ちょっとまってよなにも言ってないよ私

「いやいやいやちょっと待ってください。わたしまだ返事してませんけど」

そういうと彼は、足を止めた

「え?じゃあサングラス代の65まん払ってくれるのか?」

ろくっじゅう…ごまん

ロクジュウ…ゴマン

「無理です、やっぱり付き人します」

むりだ、もうわたしの運命は決められたんだ

「じゃあよろしくね」

スタスタスタスタ

わたしの波乱万丈な人生が始まった