ちょーだい。





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『............ただいま。』







あたしは小さくつぶやき、家に入る。






だいたい、お母さんと知らない男が一緒にいるから。







今日も、そうかと思った。






だけど............




家には知らない男しかいなかった。







あたしの家は古くて狭いアパート。



玄関のすぐ隣に台所。



そこから、ドアがついていない吹き抜けの部屋が2つあるだけ








だから、玄関にたったら全てが見える。





男の姿もすぐわかった。






しばらくすると向こうもこっちに気づいた。





『............てめぇ、誰だ?』





いや、あたしが聞きたい。




『................母はどこへ?』




あたしは仕方なく、荷物を置くため部屋に上がった。




そして、嫌でも男の近くに行かなくてはならなかった






男は、寝っ転がりながら、あたしを観察する。