『........なんで....?そこまであたしを知りたがる意味がわかんないよ』
『............俺と同じ目してたから。孤独と寂しさしか写ってない目。』
すこし、寂しげに微笑んだ奏
『助けたい。って思っちゃったんだよ。けーど、よくよく考えたら迷惑だったな。瑠衣からしたら。ごめん。もー聞かない。忘れて。』
『............っ』
あたしって、ホント天の邪鬼かもしれない。
教えてって言われたら、拒否。
もういいって言われたら、話したくなる。
こんなの、ただの子供だ。
けど、あたしの性格に問題があるせいだけじゃないと思う。
“俺と同じ目”
この言葉。
この言葉を聞いたら、もしかしたら奏は
話を聞いて、同情して受け止めるんじゃなくて、
わかってくれるんじゃないかって思った。
一見、同じようでも、全然違う。
『....じゃ、寝るか。おやすみ』
『うん。』
ごめんなさい。
あたしは天の邪鬼な上に、弱虫みたいだから今日は言えないや。
明日、言うね。

