** 小春の物語 **【完】









「……神崎さん…、

……過去に何か、ありましたか?」


『……ん?

……あぁ………。』


「私でよければ、話を聞きます。」


『そう言うの、だるい。』


「神崎さん……

私には、神崎さんが大きな悩みを持っているようにしか、見えません!」


『何で…お前が言い切れるんだよ……

……こ…これは………。』


私は、決死の覚悟であの紙を見せた。

神崎さんは一瞬驚いた顔をしたが…
また無表情になった。


「1人で溜め込まないでください!!」



ほぼ半泣き状態で訴えた。



私は、神崎さんに……


幸せになってもらいたいの。



綺麗事なら、
最初からこんな事を聞かない。



でも、神崎さんから帰ってきた答えは
私の予想以上に冷たかった。





『お前には……、

俺の話を聞いて、何ができる?』





そんなの……、
話を聞いても私は、何もできない。




だって…これからの未来を、気持ちを変える事が出来るのは…




本人だけなのだから。