** 小春の物語 **【完】









その時、頭の上から、
神崎さんの声が聞こえた。


『……待てっ。

もう少し……、もう少しでいいから、
このままでいさせてくれ……。』


「……へ……っ…。


はいっ。
___わかりました。」



私は、神崎さんが何かに苦しんでいるように見えた…。


論より証拠で、こんな紙だって見つかっているし……。


私でよければ、力をかしてあげたい。


私でよければ、神崎さんの苦しみを一部だけでも取り除いてあげたい。


その思いが募りに募って、
私は、いつの間にか口を開いていた。