「…っ……お母さん……お父さん……。」


『んっ?なんだ?』


こいつがいきなり寝言を言い出した。



「……ご…めん…ね……。


ほんとに…ご…めん…ね…。」



そう言ったそいつは、頬に次々と涙を
こぼしていった。



何なんだ?

その言葉の意味は、どうゆうことだ?



“…ご…めん…ね…”

どうしてそこまで、謝る必要があるんだ



そんな事を考えていると…

いつの間にか俺の頭の中は、
その言葉で埋めつくされていった。