拓海 said



なかなかこの部屋に来ない
天野を待っては、

黙々と仕事を進めていた。


覚悟しておけとは、いったものの別に何も覚悟する事はない。


ただ、天野をおちょくっただけだ。


それに…親父やほかの執事、
企業会社、医療会社からの信頼が高い
俺は…沢山の仕事を任されていた。


そんな覚悟の事なんか
考えてる間もなく…

ひと段落したら、ちょっと仮眠をとろうと思って机に突っ伏した。



だが。いつの間にか…そのまま深い眠りに落ちていて…目が覚めたら、もう深夜の4時になっていった。


「あー。やべ。仮眠取り過ぎた。」


そう言って、伸びをしようとした時。


目の前の影に飛び起きた。


「ど…どうしてお前が、ここに!?」


そう言って後ろに振り向くと、
俺のベットにあるはずの薄目の毛布が…


「これは…お前が
俺に掛けてくれたのか。」