『あぁ?

お前……、
俺の“専属”メイドじゃなかったっけ?』


妙に“専属”という言葉だけを強調して言う神崎さん。

もちろん、周りのメイドさん達は知らなかったみたいで……。


『『『えぇっ!?

小春がっ……せ、専属にっ!?』』』



メイドとシェフが一斉に声を揃えて、
私を見る。



「み…皆さんっ…

そんなに、驚かなくても……、」


『お…驚きますともっ!』


『きぃっー!私も専属になりたかった』


『あの鈍臭い小春が、専属だとは…』


『おめでとうっ!小春ちゃんっ!』



けなし言葉も一部聞こえて来るけれど…


私が、専属だなんて…改めて考えて見ると…超違和感満載。



「だけど…やっぱり、神崎さんは、先に帰っていて下さいね。

私は、先輩達のお手伝いをしなければなりませんから。」


『あぁ?

お前、俺に命令する気か?』



まるで、私の反応を楽しむように…
そんな事を聞いて来た。


でも、私も負けませんっ!!!


「はい、今日の所は……、

よろしくお願いします。」