** 小春の物語 **【完】







「何これ……あっ!



こ…これは……。」



___そう。

私の目の前に飛んで来た紙は、

お母さんが亡くなる前に言っていた、

置き手紙だった。



お母さん……。


ペンを握る事も困難だったのに…

一生懸命書いてくれたんだね。



少し読みにくい字を、よく見ながら読んで行く…。



「○○○県 ○○○市 *丁目

神崎 正人さん(夫)、優美子さん(妻)、拓海君の家にお世話になって下さい。


髪飾りも、着けてね。


___お母さんより」