** 小春の物語 **【完】








神崎さんは、

頭のてっぺんから足先、スーツまで
見事に濡れていた。



『ちょっと、気分転換に
庭園に来たんだけどな。

あいにくの雨だったらしい。』



ひぇっーーーー!?

神崎さん、めちゃくちゃ怒ってる…。

あ、謝らなきゃっ…!



「ご…ご、ごごごめんなさいっ!!!

あの、その木に水をやるのを忘れちゃって…ま、まさか、そ…そんな所に

か、神崎さんがいたなんて、思っても見なくて…本当に、すいませんでした!」



私は、豪快にガバッと頭を下げた。