ホースから勢いよく出てくる水を
上から撒くように木々にあげてゆく。
お花にはジョウロで丁寧に水やりをしてゆくのだが……。
「あれ……?
どこまで水やり、したかなぁ……。」
この広い広い庭園を
一人で水やりしなきゃならないから…
流石に水をやった場所を
忘れてしまった。
「ま、でも……、
今日は、お日様が強いし、
もう一度全面にお水をあげようっ!」
そう言って、
また一から水を与えていった。
すると、水をあげてない所も
すぐに、見つかった。
「あっ!ここら辺、水あげてないや。
集中的に、水撒ーこっと!」
そう言い……、
ホースを上に向けて雨を降らすように
水を与えていた……、
が、まさに悲劇はここから始まった。